WJFCについて 講座・セミナー申込み 過去の講座オンデマンド配信 会員サービス 異文化人材データバンク コラム

コラムの詳細

大連ソフトウェアパークの建設は1998年… (2007年08月17日)

 大連ソフトウェアパークの建設は1998年6月よりスタートした。第一期プロジェクトの総開発面積は約3平方キロメートルで、かの有名な民間大学・東北情報学院を中心に多くのオフィスビルが立ち並び国内外のIT企業が進駐している。

 2003年より第二期プロジェクトがスタートし、現在も建設ラッシュが続いている。旅順まで延伸する「旅順南路ソフトウェア産業ゾーン」は長さ約30キロ、総面積133平方キロと、完成すれば世界でもまれに見る大規模なソフトウェアパークとなる。

 第二期の工程が完了した2008年には、大連ソフトウェアパークの年間総売上は100億元、輸出は6億ドル、入居企業は300社以上、パーク内で働く人間は33,000人、ソフトウェア人材の育成は年間10000に達すると大連市関係者は言っている。まさに中国のバンガロールである。

 筆者は、出身地が大連ということもあり、建設予定地と市政府に指定されてから毎年のようにソフトウェアパークに足を運んでいる。そして毎年のように新しい発見と驚きがある。

 最近の発見は、現地のシステム開発企業の自社ビル建設が目立つようになったことである。私が訪問したことのある会社の中でも例えば大連華信(DHC 従業員数2,800人)、大連海輝(HiSoft 従業員数2,200人)、大連現代(modern 従業員数400人)、大連中軟(ChinaSoft 従業員数300人)、大連華暢(.dl-huachang 従業員数300人)等は皆立派な自社ビルに入居しているし、これから自社ビルを建てようと計画している企業も多い。しかし良く考えてみれば、これは大連だけの現象ではない。ある程度の規模になると、中国のソフトハウスは自社ビルを建ててしまうのである。業界最大手の東軟(Neusoft)などは自社ビルところか、自前のソフトウェアパークまで立ち上げている。しかも1か所ではない。

 日本ではソフトハウスの自社ビル建設は倒産の始まりだと言われているが、中国では自社ビルの建設はステップアップのための踊り場を造るようなことかも知れない。

コラムニスト 文 彬 070331bun
参照URL
最終更新日 2011-08-20

 

意見投稿・レビュー

採点
コメント

※投稿には当フォーラムの会員登録が必要です。 ログインはこちら

今までのレビュー一覧