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フラットテレビ業界 トレンドはハイビジョン (2008年09月03日)
| フラット（薄型）テレビ市場の各種利益の伸びは、止まるところを知らない。2007年、フラットテレビ市場が次第に成熟し、広がるに従い、競争もますます激しく、ハイレベルなものになっていく。半年後には、オリンピック商戦を迎え、新製品発売競争なども一層熱を帯びてくるだろう。
ＣＣＩＤ（賽迪顧問）は半年をかけ、中国フラットテレビB2B、B2C満足度調査を行った。その結果、消費者の最新動向として、以下４点の価値ある情報が得られた。 【１、業界を混乱させた「基準」 消費者にはプラスとなる】 2007年1月1日、デジタルテレビ放送に伴い、電子産業の関連２５項目の基準が定められた。注目の液晶、プラズマ、液晶のリアプロジェクター、CRTなど６種のデジタルテレビディスプレイに関する基準は、市場に混乱をもたらすこととなった。しかし、いくつかの国産フラットテレビ大手は、これらの基準は業界全体にとってプラスであり、秩序ある業界作りができると考えており、アフターサービス基準に力を入れている。 各種基準により、それに合わない製品・国家基準に達しない企業は淘汰されることとなり、消費者が劣悪品を手にする確率は大幅に減る。また、企業は生産技術を上げ品質向上に努めるため、業界全体および消費者生活レベルの向上に重要な意味を持つ。 このように、長期的な角度から見ると、最大の受益者はやはり消費者なのである。 【２、オリンピック商戦 ハイビジョンがフラットテレビ最大のセールスポイント】 2008年北京オリンピックは、国民にとって最高のイベントであるため、各メーカーはこぞってビジネスチャンスをつかもうと、激しいオリンピック商戦が繰り広げられている。フラットテレビのハイビジョン化やその他機能へのユーザーの需要の背景には、消費者のオリンピックへの関心の高さ、政府が各業界にハイビジョンフラットテレビを配置するよう求めていること、ハイレベルなスポーツイベントを見るには、テレビ画面が明るくはっきり映り、対応スピードの速さが求められること、などがある。 オリンピックが近づくにつれ、「薄型買って、オリンピックを見よう」は、メーカーの宣伝文句であるばかりではなく、多くの消費者の願望となっている。今回のサンプル調査では、フラットテレビを買う予定がある人のうち、53.3%がその理由を「北京オリンピックを見るため」と答えた。これは、「オリンピック」が、消費者の購買意欲をあおり、フラットテレビブームを巻き起こしているという証明であろう。 また、2008北京オリンピックはハイビジョン放送されるため、「ハイビジョン」はいうまでもなく、フラットテレビの最大のセールスポイントとなるのである。  【３、最重要ポイントは 「画質」】 今回の調査結果によると、フラットテレビを購入する上で、「画質」が最重要ポイントであり、79.7%もの人が注目している。これは、消費者がフラットテレビに視覚的享受を求めている証拠だろう。その次は、「アフターサービス」（43.3%）。こちらも、消費者に広く注目されており、ブラウン管テレビ同様、規範の統一等アフターサービスを早急に整備しなければならない。３番目に「ブランド」がきているのは、決してブランド力に流されず、その他要素を総合的に吟味し選択している表れであり、消費者の落ち着きと、慎重深さがうかがえる。 調査結果はまた、販売側の懸命な宣伝にも関わらず、機能や省エネに対しては消費者の理解と興味が薄いことを表している。つまり消費者にとっては、機能の多さやＬＣＤとＰＤＰではどちらが省エネかなどではなく、画質、アフターサービス、ブランドや価格といった基本的なことがやはり最も気になることなのである。  【４、消費者希望価格に近づく】 フラットテレビ市場の拡大に伴い、生き残りをかけ各大手メーカーも低価格競争に乗り出している。従来のＣＲＴより、薄型の方が値下げ幅が大きくなっており、近いうちにもっと頻繁な値下げが予想される。同時に、海外ブランドも値下げを検討してきている。 ＣＣＩＤ（賽迪顧問）の消費者調査を見ると、消費者は価格に対して非常に敏感だが、高い値段に対してもそれなりの準備があるように思われる。液晶ディスプレイでは5001-8000元の価格帯が一番よく売れているが、その次は8001-12000元であり、実際の市場価格との開きはあまりない。したがって、低価格競争の結果、フラットテレビの価格は消費者希望価格に近づいていると言えるのではないだろうか。 
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| コラムニスト | CCID |
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| 最終更新日 | 2012-11-14 |