WJFCについて 講座・セミナー申込み 過去の講座オンデマンド配信 会員サービス 異文化人材データバンク コラム

コラムの詳細

シンガポール航空SQ637便に乗って7時間… (2008年02月11日)

 シンガポール航空SQ637便に乗って7時間、シンガポール・チャンギ国際空港に到着したのは既に現地時間の18時頃だった。ムンバイ行きSQ424便の搭乗が3時間後なので、この1月9日に運用を開始したばかりのターミナル3内を歩き回ってみた。

 恐らく、最初にここを訪れる人は皆同じ感動を受けるだろうと思われるが、私もこの素晴らしい空間にすっかり惹かれてしまった。環境に配慮し自然光を取り入れた天窓、植物が存分に植えられた庭園、豪華なホテルのロビーに勝るとも劣らない快適で開放感溢れる待合室、一流デパートに入ったとも錯覚するショッピングエリア、至る所に配置された無料インターネットサービスと無料足裏マッサージャー、生バンドを聞きながらカクテルを楽しめるバー、そして何よりも明るい笑顔で迎えてくれる空港スタッフ……。


 スカイトラックス(Skytrax)の空港ランキング2007で第一位だった香港国際空港を訪れたこともある筆者だが、ターミナル3は今までの空港のイメージを覆してしまった。

 清水建設がシンガポール空港公団から約700億円で単独受注した地下3階、地上4階建て、世界最大の旅客機エアバスA380にも対応できる同ターミナルの運用開始によって、チャンギ空港は年間7,000万人を捌く能力を持つようになり、ライバル空港から一歩抜きん出たのである。

 アジアの有力なライバル空港といえば、香港国際空港、仁川国際空港がシンガポール国際空港と共に世界でもたった3つのファイブスターエアポートだが、このほかにクアラルンプール国際空港、バンコク国際空港、成田国際空港、関西国際空港、上海浦東国際空港もアジアのハブエアポートを目指してあの手この手を尽くしているのである。そして2008年2月29日、北京首都国際空港も100万平米の「3号航站楼」(ターミナル3)の運用を開始すると宣言したことにより、更に空中覇権競争は鎬を削ることになるだろう。

 因みに、メインランドチャイナの旅行客を強く意識しているからだろうか、チャンギ国際空港の屋内指示板に使用されている言語は中国語(簡体字)、英語、日本語の順となっている。


コラムニスト 文 彬 070331bun
参照URL
最終更新日 2011-08-20

 

意見投稿・レビュー

採点
コメント

※投稿には当フォーラムの会員登録が必要です。 ログインはこちら

今までのレビュー一覧