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機器室製品、オシログラフ市場は急成長に (2008年09月03日)

  【概要】
 2007年、中国電子専用設備と計器市場が順調に成長している。機器室製品市場の売上高が20.8%増、通信電源市場の売上高が8.9%増、オシログラフ市場の売上高が22.2%増となった。

 賽迪顧問の調査によると、2007年機器室市場の細分化製品の中、内装やリフォームの売上高が38.2億元、UPS売上高が23.2億元(機器室以外を除く)、機器室エアコンが22.6億元、合計84.0億元となり、市場全体の68.1%を占めている。2007年、通信電源市場は主にTD-SCDMA商用化テスト、2G容量拡張、サービス・アウトソーシング、海外進出等の四大分野によりリードされている。2007年通信電源の販売量が29.6万台、売上高が40.4億元に及んでいる。2007年、1、2級都市のオシログラフ市場の売上高は5億元を上回り、市場の約65%を占めており、中国オシログラフ市場の中心地となっている。3、4級及びそれ以下の都市市場も急激に成長しており、2007年市場の売上高が約2.7億元に及び市場の約35%を占めている。

 今後5年間の電子専用設備と計器市場について、賽迪顧問は次のように予測している。

 中国の経済環境が順調に推移し、ITアプリケーションが普及し、製品技術が進歩し、市場競争も理性的になっている中で、中国電子専用設備と計器市場は活気になるに違いない。中小企業、メイン産業、上海万博、広州アジア競技大会などの分野とイベントは未来数年間の中国電子専用設備と器具市場成長の牽引力になるだろう。

 2008年中国IT市場年会で発表された賽迪顧問の研究成果によると、2007年、中国電子専用設備と計器市場の成長が速い。オシログラフ市場と機器室製品市場の成長率はそれぞれ20%を上回っている。その内、機器室製品全体市場の売上高は20.8%増、通信電源市場売上高全体は8.9%増、オシログラフ市場全体売上高は22.2%増となっている。


 2007年、中国の電子専用設備と器具市場は次のような特徴が見られる。

  業界と大イベントの需要は機器室製品成長の牽引力となっている。

 北京オリンピック、上海万博、広州アジア競技大会など、相次いで行なわれる国際イベントによって生まれた投資のチャンスと牽引力は注目されるべきであろう。応急連動システム、コミュニティのIT化を重点とした都市情報化構築も軌道に乗りつつあり、今後、暫くは市場成長の重要な牽引力となるだろう。

 業界の活用状況から見れば、3Gの構築は通信及びITサービス市場の持続的成長をリードしている。金融業界における情報化建設は引き続き進化しており、電子政府、デジタル都市、デジタル・オリンピックの建設は大いにコンピュータ機器、ソフトウェアとITサービス市場の発展を促進している。また、農業、医療、建築などの伝統産業の情報化も徐々に普及されるであろう。

  M&AはUPS製品ラインアップの近道

 2007年、UPS業界で最も注目されていたのは、国際UPSメーカー間の買収合併であった。大手APCとMGEの合併、AikesaiのMGE小型機に対する買収、或いは年末のイートングループのPhoenixteに対する買収合併も皆業界の関心を集めていた。これらのM&Aから見ても分かるように、買収合併を通じて己の不足を補うことが出来、製品ラインアップを完成することが出来るのである。また、UPS主要メーカーは皆現状に満足せず、自社の得意な領域のみではなく、今まで弱い領域においても市場を開拓し、製品ラインアップの完成度を全うしようとしているのである。M&Aは最も簡単で直接的な手段と言えよう。

  オシログラフ:1、2級都市市場は依然として主力の販売市場である。3、4級都市市場の成長も目立つ。

 2007年、1、2級都市市場の売上高合計が5億元を上回り、市場シェアは約65%であり、依然として中国オシログラフ市場の中心である。3、4級及びそれ以下の都市市場の増加も速く、2007年市場の総売上高は約2.7億元、約35%の市場シェアとなっている。将来、競争の激化とメーカー規模の拡張に従って、各大手メーカーは3、4級都市へ進出し、新興市場の争奪戦が始まるであろう。

  通信電源:技術と品質の競争が激化

 通信電源製品と他の電力電子製品と比べ、使用期間が長く、利益率が高い特徴を持っている。どんなに先進的で巨大な通信ネットワーク部門であっても必ず高品質電源設備が必要であるからだ。通信事業の急伸に従って、通信電源分野に対する技術的、或いは品質的な要求が益々高まってくるであろう。通信電源市場の変化はまずその技術の進歩によって現れる。製品のモデルチェンジに伴い、一部のメーカーの独占的な局面が打破され、性能が優れた製品が発表されている。技術が進んでいる新しい企業では、通信電力供給能力と通信保障能力を高めている。

  トータル・ソリューションにUPS製品が導入され、メーカーは環境保護、省エネルギー理念を進めている。

 UPS製品の発展は既にUPS技術の発展だけではなくなった。多くのメーカーがUPSを業界全般電力システムソリューションの一部として扱った。IT技術の急成長に従って、データが爆発的に増大する(Data explosion)ことは避けられない問題になっており、データに対する保護は益々人々の関心を呼んでいる。UPSメーカーは製品のみの宣伝に留まらず、UPSの業界ソリューションを積極的に推し進めている。更に多くのメーカーは“環境保護”、“省エネルギー”の理念を提唱して、UPS産業の更なる健康的な発展を推進している。

 今後5年間、中国電子専用設備と計器市場について、賽迪顧問は次のように予測している。

 中国の経済環境が良く、ITアプリケーションが普及されており、製品技術が進化されており、市場競争が益々理性的になる。このような環境の中で中国電子専用設備と計器市場は新しい活況を見せることになるだろう。また、中小企業、メイン産業、上海万博、広州アジア競技大会などの分野とイベントは未来数年間の中国電子専用設備と器具市場成長の牽引力になるだろう。


コラムニスト CCID Ccid
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最終更新日 2012-11-14

 

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