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コスト削減ビジネスに商機あり! (2008年12月26日)

 中国が景気減速局面に入るに当たって、今、私が注目しているのはコスト削減ビジネスです。

 今まで長期間にわたって高度経済成長を続けてきた中国では、企業も個人もいけいけどんどん状態でしたので、コスト削減ビジネスがほとんど育っていません。なぜなら企業は「コスト削減なんか考えているヒマがあったら、営業に行って売上を伸ばせ!」という感じでしたし、個人も「家計をいかに切り詰めるかを考えるより、もっとたくさん働いて収入を増やす方が手っ取り早い」という考えの人が多かったからです。

 しかし、景気が減速して売上や収入が思ったように伸びなくなれば、人々の目は当然、膨らむだけ膨らんだコストの削減に向かいます。

 日本では運良く、というか、不幸中の幸い、というか、10年以上にわたる平成不況でありとあらゆるコスト削減ビジネスが編み出されています。そうしたコスト削減ビジネスの中には、そのまま中国に持ってくるだけで、大きな新規マーケットを創出できるようなものもあるように思います。

 当社が始めたトランクルームサービス「我・的・空・間」も企業や個人の家賃負担を軽減するコスト削減ビジネスです。いけいけどんどん状態の時には、みなさん何しろ売上や収入を伸ばすことに全ての意識を集中させていましたので、家賃負担など気にもならなかったかもしれませんが、ふと立ち止まって考えてみれば、高い家賃のスペースを物置代わりに使っているようなケースはたくさんあると思います。そう言った意味では、今回の景気減速は「我・的・空・間」にとって、逆に追い風になるかもしれません。

 長引く平成不況を何とか乗り切ってきた日本人にとって、コスト削減ビジネスは、中国の景気減速を追い風に変える大きなビジネスチャンスになるのではないか、と私は思います。

コラムニスト 柳田 洋 Yanagita
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最終更新日 2012-04-27

 

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