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中国No.1スーパーマーケット、RTマートの強み(第七話) (2013年08月02日)
多分こうだろうと机上で結論にたどりつき実践してみたが通用しない。
こんなことが中国の小売現場では毎日当たり前に起こる。例えば、改装で売場を再構成しつつ現場で陳列を直している。考えが先に立つ「あ、あれもしないと。これもしないと」。そして頭の中であれこれと考え、手をつけるのが遅くなる。腹心の部下は、私の横で軍手を真っ黒にしながら陳列をつくり続ける。片耳にイヤホンをして音楽を聴きながら。私の3倍は早く売場を仕上げていく。それも驚くほど完璧なレベルで。「なんでそんなに早いの?」と聞くと、「あれこれ考えないから」「できあがりのイメージを先に頭の中にえがくの。在庫量を見ながら現場で調整するのよ。」「考えないで、手を動かして!はいはい。」どちらが上司なんだかわからないくらい強い。仕事人である。彼女は広州人である。陳列経理(マネジャー)。日本人以上の売場をつくる。まったく物怖じしない彼女は、2800元/月の店長として、2年間働いていた。約半年前に私が店を回っているときに見つけて自分の部下として引き抜いた。「5000元/月で売場の改善改革リーダーやらない?」人事部長に先に手を回して承認を得て、翌日再度店へ「いいけど、やっても。いつから?」全然乗り気じゃないすました感じで彼女。翌週から私の部下として勤務開始。この速度が中国小売業。書類は全てあとから回し。本当に優秀な人間は辞められる前に即、手を打つ。ここは中国。明日は違う会社で働いている可能性は高い。価格対効果の高い人間であればあるほど。 なぜ 彼女がやると売上が30%上がるのだろう これは偶然ではない。 、、、続き>>> ※本コラムをご覧になるには、登録(無料)が必要です。 会員の方、登録済みの方は、当フォーラムの運営を委託しているファーイースト・パートナーズ株式会社が配信する会報またはメールマガジンでご覧いただけます。 非会員の方はファーイースト・パートナーズのウェブサイトをご覧下さい。 |
コラムニスト | 富井 伸行 |
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最終更新日 | 2013-02-23 |