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コンビニ業界大手のファミリーマートの中国… (2014年01月14日)

 コンビニ業界大手のファミリーマートの中国事業は2013年下期に年初から目指してきた黒字転換、採算改善の目標を実現した。中山社長は1月3日、時事通信のインタビューに応じ、これを機にコンビニの激戦地である北京にも初出店を果たし、中国全土に「出店攻勢に切り替える」と新年の抱負を語った。ファミリーマートは2012年9月に中国本土で1,000店達成を宣告し、ライバルのセブンイレブンを大きく引き離しているが、更に実績を拡大したいものである。

 日中関係が冷え切っており、メディアでは日系企業が中国から他地域へのシフトを大々的に報道する時に中山社長の発言が一際注目されているが、実は今だからこそ対中ビジネスを確実なものにしようと考える企業も少なくない。

 海外ビジネスは政治リスクを含むカントリーリスクに左右されかねないが、これを冷静に分析せずすぐ逃げ腰になることは経営者として戒めなければならない。カントリーリスクが伴わない海外ビジネスはあり得ないからである。

 四字熟語に「随波逐流」(波に従い流れに追随する)という≪史記≫に出自する表現がある。自分の主張・思慮もなく、ただ世の大勢に付随してしまうことの譬えである。「随波逐流」のアントニムには複数あるようだが、筆者が好きなのは「毅然不動」(毅然として動かず)である。

 海外ビジネスにも時流に流されず、容易にぶれない経営者の持続力が必要である。

コラムニスト 文 彬 070331bun
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最終更新日 2011-08-20

 

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