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年明けに、中国経済に関する二つの統計数字… (2014年01月20日)
年明けに、中国経済に関する二つの統計数字の発表が日中ビジネス界で話題を呼び起こした。
一つ目は、2013年中国貿易総額に関する中国税関当局の発表だ。貿易総額は前年比7.6%増の4兆1,600億ドルとなり、初めて米国を抜いて世界一の貿易大国となることはほぼ確実となった。しかし、対日貿易は5.1%減の3,130億ドルと、2年連続のマイナスであった。 二つ目は、2013年の新車販売台数に関する中国自動車工業協会の発表だ。「10秒に1台売れている」と表現される中国の新車販売台数は前年比13.9%増の2,198万4,100台と、5年連続の世界一だった。また、日系メーカーを見ると、トヨタが91万7,500台(9.2%増)、ホンダが75万6,882台(26.4%増)、日産が126万6,200台(17.2%増)と何れも過去最高を達成しており好調だった。 長引く政治的な悪天候が経済にも必ず影を落とすというが、同じ悪天候の中でも貿易と自動車販売とでは真逆な様相を見せている。詳細は専門家の分析に委ねるが、逆境の中でも売れるものは売れるということだと思っている。 そして、益々膨張する巨大市場、今も中国での戦略が経営のカギを握る時代には変わりはない。 |
コラムニスト | 文 彬 |
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最終更新日 | 2011-08-20 |