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2004年現在、マカオでのカジノ産業による・・・ (2007年03月04日)

 2004年現在、マカオでのカジノ産業による総売上は50億ドルで、ラスベガス(同53億米ドル)に次ぐ世界第二の賭博都市となっているが、米国投資銀行の予想によると、今年にもラスベガスを超えて、確実に世界一になり、さらに2008年には倍の100億ドルになる見込みだ。

一国二制度によって中国で唯一カジノが認められたのがここマカオだが、その主要顧客は欧米人から大陸人に変わりつつある。毎日数百台とも言われる珠海からの観光バスが数万人の大陸客を運んでくる異様な風景に初めて遭遇し、たじろいでいる人もいるに違いない。

一方、北方の辺境に近い北朝鮮北部の羅先市にあるカジノも何時も中国人観光客でにぎわっている。2004年の1年間で、ここを訪れた中国人は5万人に上ると報道されている。推定年間数百億ドルの資金流出に危機感を募らせ、大陸にもカジノを造るべきだと主張し始めた学者も出たほどである。

ところが、この南北2箇所にあるカジノは同時に腐敗の温床ともなっている。政府の幹部が公金を賭博に使うからだ。一体どれ位国の資金がルーレットやカードゲームに突っ込まれたか分からないが、浙江省だけでも2004年9月以降賭博容疑で検挙された役人は1,730人に達している。また、北朝鮮のカジノを訪問した中国人の約3割が政府の幹部だという。恐ろしい数字である。

コラムニスト 文 彬 070331bun
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最終更新日 2011-08-20

 

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