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4月10日午前北京へ飛び・・・ (2007年03月04日)

 4月10日午前北京へ飛び、17日午後大連から東京に戻ってきた。出張期間は丁度反日デモの最中と重なっていた。だが、直接デモ隊に遭遇したこともなかったし、行く先々でデモが話題となっていたが、緊張感も危機感も全く感じられなかった。私が見た北京も大連もいつもと同じどこまでも暢気な風景が広がっていた。時には公園から老人合唱団の歌声も聞こえていた。

帰ってからテレビを見て驚いた。テレビの報道からはあたかも中国各都市でデモ隊が練り歩き、いたるところで破壊活動が行われているかのような印象を受ける。中国では報道規制が敷かれ、デモのニュースはさほど流されなかったこともあるが、それにしても事実と報道の温度差に戸惑いを禁じえなかった。

そう思っているのは決して中国人の私一人ではない。「ぺきん日記 / 中国・北京より」(http://beijing.exblog.jp/)という日本人留学生や駐在員によるブログがある。随所にその「少なからぬ北京在住の日本人が感じる"温度差" 」が書かれている。

「(デモ発生の)4月9日でさえ、ごく一部の人たちと一部の地域を除けば、ごくフツーの北京の一日だった。……」

「きのう(4月10日・日曜日)の午後、私は北京市東部にあるイトーヨーカ堂に買い物に行き(中略)、北京の人たちはいつもと同じように買い物をしていました。……」

「この日は老舗のお茶屋さんの隣の茶館に飛び込みで入り、撮影をお願いして撮らせてもらいましたが、「あんたたち、日本人?日本人は礼儀正しいね」とほめられ、親切に助けてもらって感謝。……」

企業の海外リスクマネジメント担当者は、一方的にセンセーションを煽るテレビ報道のみではなく、現地で生活している日本人の生の声も常に聞く耳を持つ方がより正確な状況把握ができるのである。

コラムニスト 文 彬 070331bun
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最終更新日 2011-08-20

 

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