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「幸福産業」ー最近の中国では、ブライダル産業・・・ (2007年03月04日)

 「幸福産業」ー最近の中国では、ブライダル産業(「婚慶産業」)のことをこう呼んでいる。結婚披露宴、婚礼写真、新婚旅行、新婚保険など40以上の業種に及ぶ「幸福産業」の市場規模は2,500億RMB(約3.3兆円、2004年)だが、今後の急成長産業の一つとして注目されている。

毎年1,000万件に上る結婚は、地域によってその費用の格差は非常に大きいが、借金を抱えても結婚式だけは豪華なものにしたいというのが中国の若者の普遍的な考え方であるため、企業側も相次いで高価でユニークなサービスを打ち出している。そして近年、日系ブライダル企業の進出が産業をより大きく盛り上げている。

昨年春に1部上場を果たしたブライダル大手のワタナベウェディングは中国の消費ブームをリードしている上海を拠点に1997年からサービスを展開してきた。式場予約から写真撮影まで日本で培ってきた総合ブライダルサービスをまるごと「輸入」し、ワタナベブランドで上海の若者を虜にしている。そして最近、ワタナベはホテルオークラ系の高級ホテル上海花園飯店と業務提携して、1組当たり120万円以上の結婚式を年間300回前後扱う計画をしている。

広告業者も袖手傍観してはいられない。リクルートと電通は昨年秋より上海の情報誌事業で提携し、10月1日より中国版ブライダル情報誌「ゼクシィ」-中国語名『大衆皆喜』を発刊した。1冊10RMBの『大衆皆喜』は現在、上海カップルの必読の一冊となっている。

「幸福産業」、その名の通り、企業側にも消費者側にもハッピーなビジネスである。

コラムニスト 文 彬 070331bun
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最終更新日 2011-08-20

 

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