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中国最大の携帯電話会社であるチャイナテレコム・・・ (2007年03月04日)
中国最大の携帯電話会社であるチャイナテレコムと雑誌《天涯》の共同主催による「短信(ショートメッセージ)文学賞」の授賞式が8月12日、北京で開かれた。去年に続き第二回目であり、選考委員にも人気作家や大学文学部教授の名が連ねられている。金賞(「金親指」)が軽自動車という豪華な賞品も追い風になり、今回は「親指族」から53,800以上の作品が届いた。ジャンルは詩歌、エッセー、小説の3種類だが、何れも210文字以内のものに限られている。受賞者の中には農作業の合間に空を飛ぶ凧からヒントを得て詩を作成した若者もいたという。
昨年8月、広東省在住の千夫長さんは《城外》と題するショートメッセージ小説の使用権をコンテンツプロバイダーに18万元で売却した。全60コマ、1コマ僅か70文字の、全国初ショートメッセージ小説は中国の文学史上最も稿料の高い作品となった。低俗の暇つぶしと軽蔑されていた「親指文化」もこうして脚光を浴びるようになった。 携帯電話加入者数は3億台以上、シュートメッセージ年間発信数は3千億通以上というとてつもない大きな媒体に「短信文学」は確実に広がりそうである。 |
コラムニスト | 文 彬 |
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最終更新日 | 2011-08-20 |