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月例研究会の講義記録・オンデマンド配信

内容の紹介

タイトル
中国のエネルギー事情 現状と展望
日付
07年07月20日
種類
月例研究会
概要
 中国の第11次五ヵ年規画(計画を指す)の1年目が経過し、明言されていた政策によっては軌道修正が掛けられており、エネルギーを巡る動きがダイナミックに変わろうとしている。

 省エネルギー分野においては、日本との政策対話により、官民での協力のあり方を模索している状況である。再生可能エネルギーにおいては2006年1月に「再生可能エネルギー法」が施行されたが、風力発電の売電単価の低設定の影響も受け、事業参入には慎重な対応を見せる外資企業も存在する。
 一方、エネルギー供給の動きでは、石油のみならず、LNGの輸入依存の傾向の増加に進んでいること。天然ガスパイプライン施設地域により、供給不足の状況が引き起こされていること。石炭の輸入量が輸出量を上回ったことなどが挙げられる。

 また、新しい燃料の市場も動きつつある。輸入LPGの価格差を利用して、ジメチルエーテル(DME)の生産が爆発的に伸びている。また、世界的なバイオ燃料生産の動きにおいて、中国は昨年末、エタノール燃料の原料として「とうもろこし」を販売することを禁止した。

 本講では日中の協力体制が整い、且つ具体的な政策インフラを実施し、ダイナミックな動きを志向している中国のエネルギー事情をかんがみ、再度開講するものである。再生可能エネルギー、省エネ、新規燃料に焦点を当て、現状の整理と今後の展望について紹介する。

【内容】
1.中国のエネルギー状況について
(1)エネルギー状況
(2)電力について
(3)天然ガスの情況について

2.再生可能エネルギーの現状について
(1)風力発電の設置状況について
(2)太陽光発電の情況について
(3)CDMの動向

3.省エネルギービジネスの状況
(1)中国の省エネ推進の方向性
(2)ESCO事業の動向

4.新規燃料の概況
オンデマンド
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レジュメ
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担当者の紹介

所属
組織
三菱日聯咨询(上海)有限公司(旧名:UFJ綜研(上海)有限公司) 
環境・エネルギーコンサルティング
肩書
シニアコンサルタント チームリーダー
氏名
青野雅和
紹介文
神戸大学大学院理学部修士課程終了後、㈱日本総合研究所を経てエネルギーベンチャー企業である㈱ファーストエスコに参画。現在中国の環境・エネルギー分野における新規事業の支援を行っている。
7月1日付けで、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社コンサルティング事業本部に復帰予定。
【著書・論文】
・日経エコロジー/活性化するバイオマス関連事業/2007年2月号
・日経エコロジー/省エネ政策で進む天然ガスシフト/2006年12月号
・“日本におけるESCO事業の進むべき方向” 環境経済・政策学会, 9. 27, 2003
・“日本におけるエネルギー削減の新しいアプローチ ―環境負荷低減のための新しい事業の創出―” , 環境経済・政策学会, 9. 26, 1999.