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月例研究会の講義記録・オンデマンド配信

内容の紹介

タイトル
中国ビジネスで不可欠となるリスクマネジメント対策 第一部:利益を確保するための法令遵守、接待・贈答との境界(劉新宇) 第二部:中国での交通事故とそのリスク対応策について(堀内詳介)
日付
13年10月23日
種類
月例研究会
概要
【第一部概要】
 近年の中国では「商業賄賂」の摘発が強化され、日系企業に関連する事件も増加傾向にあります。この「商業賄賂」は、国家公務員と関わりのない民間企業間の取引においても成立しうるものであり、中国には独特の商慣習が存在することから、現地幹部、従業員のみならず、本社営業部、事業管理部門などの人員も贈収賄のリスクと隣り合わせにあるといっても過言ではありません。それゆえ、中国において、法令遵守とともに投資や販売などの事業による利益の最大化を図るには、違法な賄賂と合法な贈答・接待とを区別する基準を知り、他社の事例も参考に、改めて対中販売・営業・投資システムを整備・構築していく必要があります。特に、習近平主席の新体制下で様々な規制強化が打ち出されている現在、日系企業としても早急にその対策を講じなければなりません。

 今回のセミナーでは、長年にわたり商業賄賂に関する案件を多数取り扱われてきた中国弁護士・劉新宇氏(近時の論考として、「在中外資系企業が直面する商業賄賂の問題」国際商事法務2012年3月号、「中国における商業賄賂防止の基礎知識Q&A」Business Research 2013年5月号)を講師に迎え、営業・事業投資実務に主眼を置き、豊富な事例に基づいて商業賄賂のリスク回避策とその注意点のほか、過度な抽象性・具体性を避けた実効性ある商業賄賂マニュアルの作成方法につき解説していただきます。また、中国ビジネスでは各級政府への対応・働きかけが必要となりますので、その方法についても説明していただきます。

【第二部概要】
 中国では、モータリゼーションの台頭とともに交通事故が急増しています。しかし政府は、公害など都市問題としての捉え方が主であり、また保険会社も車両損害等のモノ損害のロス管理に腐心しています。交通事故に対する抜本的解決策や、保険会社の事故処理能力、特に人身事故処理能力のレベルはまだまだ十分とはいえません。一方で人々の賠償意識は大きく向上しており、司法も従前とは異なる判断を示すケースも散見されます。こうした状況から、企業はその対応を間違えると大きなダメージを被ることになりかねません。交通事故防止策を含めたリスク管理は、企業にとって喫緊の課題であります。

 そこで本セミナーでは、交通事情の実態とスマートフォンを活用した予防策などについて解説させていただきます。
オンデマンド
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レジュメ
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担当者の紹介

所属
組織
北京市金杜法律事務所 
肩書
パートナー弁護士、中国人民大学法学院税関・外為法研究所所長
氏名
劉 新宇
紹介文
中国政法大学大学院特任教授。仲裁人等としても活躍。得意分野は、会社法務、企業M&A、労務人事、国際貿易・商事仲裁。多くの日中団体、多国籍企業の法律顧問を務める。

上海復旦大学法学部卒業、早稲田大学大学院法学研究科修士(民法)修了。大卒後、中華人民共和国労働省に入省。同省直轄の国際経済合作公司に勤務(総務副部長、法務部長を歴任)、1995年より弁護士として活動。2001年から丸紅株式会社法務部にて中国法顧問を務め、2005年から金杜法律事務所パートナー弁護士、現在に至る。

中国国際経済貿易仲裁委員会(CIETAC)仲裁人、一般社団法人日本商事仲裁協会(JCA)仲裁人、中国人民大学税関・外為法研究所所長、中日民商法研究会副会長、早稲田大学トランスナショナルHRM研究所招聘研究員、中国国家外貨管理局法律顧問、中華全国弁護士協会国際業務委員会委員。

【著書】
「中国赴任者のための法務相談事例集」(商事法務、日本語、監修)
「中国専門家が語る最新チャイナビジネス」(日本在外企業協会、日本語、共著)
「事例でわかる国際企業法務入門」(中央経済社、日本語、共著)
「中国進出企業再編・撤退の実務」(商事法務、日本語、編著)
「中国商業賄賂規制コンプライアンスの実務」(商事法務、日本語、監修)
中国政法大学大学院特任教授。仲裁人等としても活躍。得意分野は、会社法務、企業M&A、労務人事、国際貿易・商事仲裁。多くの日中団体、多国籍企業の法律顧問を務める。

上海復旦大学法学部卒業、早稲田大学大学院法学研究科修士(民法)修了。大卒後、中華人民共和国労働省に入省。同省直轄の国際経済合作公司に勤務(総務副部長、法務部長を歴任)、1995年より弁護士として活動。2001年から丸紅株式会社法務部にて中国法顧問を務め、2005年から金杜法律事務所パートナー弁護士、現在に至る。

中国国際経済貿易仲裁委員会(CIETAC)仲裁人、一般社団法人日本商事仲裁協会(JCA)仲裁人、中国人民大学税関・外為法研究所所長、中日民商法研究会副会長、早稲田大学トランスナショナルHRM研究所招聘研究員、中国国家外貨管理局法律顧問、中華全国弁護士協会国際業務委員会委員。

【著書】
「中国赴任者のための法務相談事例集」(商事法務、日本語、監修)
「中国専門家が語る最新チャイナビジネス」(日本在外企業協会、日本語、共著)
「事例でわかる国際企業法務入門」(中央経済社、日本語、共著)
「中国進出企業再編・撤退の実務」(商事法務、日本語、編著)
「中国商業賄賂規制コンプライアンスの実務」(商事法務、日本語、監修)
所属
組織
利睦来(上海)企業管理咨詢有限公司  
肩書
董事総経理
氏名
堀内詳介
紹介文
富士火災、あいおい損害保険会社で、40年間勤務。自動車保険損害査定分野、人事、商品企画、損保総研、広報、国際部等を歴任し、内12年は上海と北京に駐在。
直近はトヨタ金融(中国)に勤務。中国でのリスク管理、マーケティング、人事労務を得意分野としている。

【資格】
中小企業診断士、ISO9000s審査員補、中国保険ブローカー資格、中国保険鑑定人資格

【主な著作】
「中国財産保険」企業保険管理者ハンドブック(総合監修、中央経済社)
「勝ち抜く小売業の情報システムの具体策」(共著、経林書房)
「中小企業診断士試験 合格の秘訣」(共著、経林書房)
「わたしたちの中小企業診断士合格作戦」(共著、エール出版)
「各金融業態の現状/欧米主要国」(日本損害保険総合研究所編)
「各国金融業態実情の調査研究/北米」(日本損害保険総合研究所編)
「コンサルピア」(日本マンパワー)
「自動車保険実務」(ダイヤモンド社、共著、1976年)